カタルーニャ

ムッソリーニに攻撃されていた?【止まらないカタルーニャ独立運動】

 




¡Hola! こんにちは!

Sapporino Keigo です!



以前までのカタルーニャに関する記事で、第一弾はカタルーニャ規模は東京人口並だよ〜と、また第二弾はカタルーニャ語の根源にワインの逸話を交えて伝えていきました。



今回は現代カタルーニャについて学んでみて、「皆さんと一緒に今後の日本未来をもっと考えていける様に解説出来ればなぁ。」と思いながら紹介していきます!







スペイン内戦 (1936~1939)【カタルーニャとスペイン】

中学生時代の復習になりますが、第二次世界大戦の時代「スペインはヨーロッパでも大きな国なのに、なんで戦争に参加しなかったんだろう?」って思ったことはあるのではないでしょうか?



実はスペイン国内で独立を求めている州との内戦があって、他の国との戦争どころではありませんでした。スペイン独裁者フランシスコ・フランコが内戦勝利後から亡くなるまで(1938~1975) カタルーニャ語を禁止しており、使用した人は死刑と言う重い罰を下していました。



第二次世界大戦時、スペイン政府は独立運動をしている州を治めるのに多額の費用がかかる為、当時武器の実験をするのに無差別殺戮が出来る機会を探っていたイタリアのムッソリーニにカタルーニャ州へ侵略、ドイツのヒトラーにバスク州へ侵略と低コストで依頼をして容赦無くカタルーニャ州やバスク州の民族を統治していきました。



この時代はどの国も権利を握る為に、武器で争うのが一番早いって考えらていたんですね。現在も発展途上国ではいくつかの国で同じ様なニュースを見ますが、現代の先進国は武器と言うよりもITによるハッキングの方が怖いっていう時代になっているんじゃないかと思います。



もし100万人を超える大都市の場合、敵国にハッキングされて水や電気が止まったら被害は甚大(じんだい)なことになります。インターネットもそうですが、WIFIがあればどこの環境でも使えるってとても便利な反面、危険も兼ね備えていると考えておくべきですよね。





現代カタルーニャ

1975年にスペイン独裁者フランシスコ・フランコが亡くなり、独裁政治によるカタルーニャ語廃止が解除されました。カタルーニャは1977年に自治権を獲得しましたが、政治的には常に不平等に接されていました。



2000年代初期にカタルーニャを含むスペイン全体の景気が良くなりましたが、2007年の世界金融危機(リーマンショック)の影響で、2012年にスペイン経済危機へ陥りました。



景気が悪くなる共にカタルーニャ独立運動の勢いが増して、2017年10月1日にスペイン政府に対して無断で独立選挙がカタルーニャで行われました。独立賛成は9割を超えたものも、スペイン中央警察部隊をカタルーニャへ派遣して、投票する市民をゴム銃弾で鎮圧すると言う事態になりました。



そして先月2019年10月中旬ごろから一層勢いが増して、ほぼ毎日カタルーニャの至る都市や街で独立運動の抗議が行われています。



「スペインって一つの国じゃないの?」と、この記事をご覧になるまで考えられていた方達が多いと思いますが、カタルーニャ州以外にもバスク州、ガリシア州、一部のアンダルシア州がしばしば独立運動を行っています。



現地に住んでいる僕がバルセロナの独立運動を覗いてみると、カタルーニャ州の抗議にも関わらず、バスクやガリシアの旗を掲げて示唆している人たちもいるんです。あまり多くはいませんが、日本じゃ絶対にあり得ないことですよね。





現地人の声

カタルーニャ州に2年、スペイン首都マドリードに2年半住んでみて互いの主張を聞きました。




カタルーニャ人1:「景気を良くする為にスペインから独立しないといけない。」

カタルーニャ人2:「俺たちはカタルーニャ人だ!スペイン人じゃない。」

スペイン人1:「スペインから独立したら国として成り立たないだろ。」

スペイン人2:「何を言っているんだ。カタルーニャ人もスペイン人だろ。」




上記は例として伝えただけで、同じカタルーニャ人でも一人一人様々な意見を持っています。基本的には景気や経済、文化、民族などを訴える人達が多いと思います。ですが、スペイン人の場合はその反対を主張しています。



今の僕にとって、どの意見が正解か不正解かは分かりません。ただ今回の独立運動のように、常にスペイン中央政府を牽制しないと不平等になるのは確かです。



こう言っては極論すぎてズルいかもしれませんが、「お互いに協力できる環境を作って公平に利益を共有してくれればなぁ。」って願っています。




日本人はどう考える?

日本も今はそんな運動がありませんが、増税になったり年金が65歳以上に繰り上げられるなど、ツッコみが出来ることはあるんじゃないの?って思います。もし世界で一番国民の抗議が強いとい言われているフランスで同じ政策をやったら、凄まじい事が起きますね。



今回の記事を書いて、僕も他人事にならず一人の国民としてもっと勉強をしないとなって考えさせられました。



カタルーニャに関する記事は一旦ここで終えますが、海外文化や歴史ネタで僕に関わる内容が見つかれば、また広めていきます!



画像

画像出典: Rome, Italy - 2 June 2019: Italian acrobatic aerial team "Frecce Tricolore" flying over the Colosseum at the Republic Day in Rome, Italy

参考文献:
Catalán para dummies
Instituto de Estadística de Cataluña (2012)

 

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