¡Hola! こんにちは!
Sapporino Keigo です。
現在流行のスペイン時事ネタから独立運動によって話題になっているカタルーニャは一体何なのかを伝えていきます!
また、カタルーニャ統計研究所レポート(2012年)と言語学習本ドゥミーズ(カタルーニャ語編)を参考にして独自の考察や意見を含めて解説していきます。
是非この記事を楽しんで読んでみて下さい!
はじめに
皆さんはカタルーニャって聞いたことがありますか?
カタルーニャはスペインの州(日本で言う関東、東北みたいなetc...)であり、サッカーで有名なFCバルセロナや建造物のサグラダファミリアがあります。
2週間ほど前(2019年10月中旬)から僕が住んでいるバルセロナでは、ほぼ毎日のようにカタルーニャの人々が国としての独立を求めて運動しています。恐らくここ数年の間、日本のニュースでも独立運動によって乗る回数が増えたんじゃないかなと思います。
スペインは複数の民族が集結した国であり、カタルーニャ州のみならずバスク州やガリシア州なども国として独立をしようとしているんです。僕がスペインに住む前はそんな事を一切知りませんでした。
日本はヨーロッパから見ると政治家に対してデモをほとんど行わず平和に見ますが、何か日本人もカタルーニャから学べる事があるんじゃないかって思います。
カタルーニャ文化を頭の片隅に入れてもらって、日本の未来の為の役に立ててくれれば嬉しいです。
カタルーニャ語の規模
カタルーニャ語が使用されている地域の面積は約6万km2であって、ヨーロッパ諸国で言う約4万km2でオランダやスイスよりも広いんです。また、日本で言うと関東の2倍の広さだとか。。
僕はスペインに住むまではカタルーニャ語の存在すら知りませんでしたが、意外と広い地域で使われているんです。「カタルーニャ語とスペイン語の違いは関西弁と標準語くらい?」って疑問を持つ方達が多いですが、感覚的にはそれらよりも遠い言語なんです。
カタルーニャ統計研究所のレポート(2012年)によると、話者と読み書きが出来る人たちが年々増えていて、その地域の約95%は理解出来るそうです。1000万人以上の人がこの言語を使用しており、なんと東京の人口程の規模があります。
東京に住んでいる方達はあんまりしっくり来ないかもしれませんが、一つの都市に1000万人以上住んでいる場所は世界中でも中国やアメリカなどの人口が多い国以外にはほとんどありません。
日本へ行った事がないスペイン人達に「東京は1000万人いるんだよー」と言ったら、どの人も驚きます。
「カタルーニャ語はそれほどの規模があるんだなぁ。」って思っておいて下さい。
カタルーニャ語の言語領域
キャッチコピーで一度見られたかもしれませんが、カタルーニャ語ってスペイン、アンドラ、フランス、イタリアの4カ国で使われているんです。4カ国以上で使われている言語は英語、スペイン語、アラビア語、、、その他は思い付きません。
細かく以下で言語領域を確認してみると、
スペイン:
- カタルーニャ
- バレンシア州
- バレアレス諸島(マジョルカ、メノルカ、イビサなど)
- カタルーニャと隣接するアラゴン周辺(ウエスカ、サラゴサ、テルエル)
- エルカルチェ(ムルシア)
アンドラ:
- 国全域
フランス:
- 北カタルーニャ(ルシヨン地域、バレスピル、アルタサルデーニャ、コンフレント、フェノジェーダ、カプシィル)
イタリア:
- サルデーニャ島の都市アルゲーロ
スペインサッカーが好きな人達は、久保建英選手がプレーしているマジョルカ、岡崎慎司選手のウエスカ、香川真司選手のサラゴサなど思い当たる節はあるのではないかと。
またパーティー好きな人は、イビサ島って一度は聞いた頃があるのではないかと思います。
以上で述べた全ての人が、カタルーニャ語を完璧に話すと言うわけではありませんが、少なくとも基本的なコミュニケーションはとれます。
スペイン人の人口が4666万人(2018年)に対して、国としての独立を目指しているカタルーニャは複数の国と地域で1000万人に使われているんです。
こうやって数字を確認してみれば驚きですよね。。
今回、ブログで記事を投稿してみて改めてカタルーニャの規模に驚きを感じました。ヨーロッパの小国と対等になれるくらいの力は持っているんじゃないかと思います。
続編については、あの大航海時代で有名なコロンブスって実はカタルーニャ人だった?【カタルーニャ語の歴史・背景】と小ネタを挟みながら解説していきます。
次回を楽しみにお待ち下さい!
参考文献:
Catalán para dummies
Instituto de Estadística de Cataluña (2012)