¡Hola! Mundial Keigo です!
前回の配信から時間が開きましたが、引き続き、スペイン語学の内容を進めます。
配信予定に今後の学習予定を提示したので、興味がある方はご覧になってみて下さい。
では早速、本編へ入りましょう。
既に皆さんは英語のbe動詞活用を中学と高校の教育課程で学ばれたと思います。
僕はbe動詞を存在や状態を表す動詞であると、学生当時に頭の中に入れていました。
しかし、スペイン語にはser動詞、estar動詞が存在し、英語のbe動詞を二つへ分解した形になります。
第8課では、初心者の方へ向けて、ser動詞に焦点を当てながら解説をします。また、前回の配信で紹介した動詞の活用法を少し発展させた知識も提供します。
目次
ser動詞
まずは表を見ましょう。
数 | ser動詞 | 人称代名詞 | 現在形 |
単数 | 一人称 | 私 | soy |
二人称 | 君 | eres | |
三人称 | 彼、彼女 | es | |
複数 | 一人称 | 私達 | somos |
二人称 | 君達 | sois | |
三人称 | 彼達、彼女達 | son |
この様に六つの動詞活用へ分けられます。
基本的なser動詞の機能
- 主語の特徴を肯定、否定する。
- 恒久的、または永続的に存在する人、物、事を定義する。例「~は~です。」
- 時間を示す。
この三つは覚えて下さい。後程、実践で利用します。
ニュアンス的には、既に存在する本質『外側から内側へ流れる内容』を表現する感じです。
余談ですが、estar動詞は反対に短期的、または一時的な状態を示す時に使います。『内側から外側へ流れる内容』と捉える事ができます。
ser動詞とestar動詞を分割する高度な練習問題を解く時は、僕もよく間違えるので安心して下さい。
言語が比較的近いフランス語やイタリア語を使うフランス人、イタリア人も間違う事があります。
どの言語にも根付いた文法や使い方があるので、完璧主義になる必要は無いでしょう。
また、言語によって、be動詞、ser動詞、estar動詞、「~です。」などに関する意味は常に何らかのズレが存在するので、柔軟に受け入れる姿勢を持った方が、語学を長続きする事ができます。
動詞活用+α
先ほどの表と比べて、スペイン語を加えながら情報量を増やしました。
ser動詞活用 (Conjugación de ser)
数 (Número) | 人称(Personas del discurso) | 人称代名詞 (Pronombres personales) | 現在形 (Presente) |
単数 (Singular) | 一人称 (Primera) | 私 (yo) | soy |
二人称 (Segunda) | 君 (tú/vos) | eres/sos | |
あなた (usted) | es | ||
三人称 (Tercera) | 彼、彼女 (él, ella) | es | |
複数 (Plural) | 一人称 (Primera) | 私達 (nosotros, nosotras) | somos |
二人称 (Segunda) | 君達 (vosotros, vosotras) | sois | |
あなた達 (ustedes) | son | ||
三人称 (Tercera) | 彼達、彼女達 (ellos, ellas) | son |
スペイン語にも日本語の様に形式(尊敬語・謙譲語)、非形式(タメ口)が存在します。
スペイン国内で使われるスペイン語は行政機関、医療機関を除いては、非形式のやり取りをされる事が多いです。
非形式(タメ口)と書きましたが、タメ口とは言えど、決して、舐めるとか、見下すとか、傲慢な態度を示す意味ではありません。
これがスペインの文化であり、歴史によって形成された言語であると捉えて下さい。
しかし、中南米では日本の様に親しくなるまでは形式を使う事が多いです。
元々、アメリカ大陸に住んでいた先住民の人達が日本人に似た様な人と人との距離感があり、15世紀以降にスペインの言語や文化が混ざったとは言えども、独自の思考や表現が色濃く残っています。
実践
今回の実践内容は、待ち合わせ場所に走って来るフアン(Juan)と会話をする場面です。
Keigo: Hola Juan, ¿cómo estás?
Juan: Hola Keigo, estoy bien. ¿Por cierto, ahora qué hora es?
Keigo: Son las tres de la tarde. Eres muy puntual eh.
Juan: ¡Porque soy un español muy típico!
ケイゴ: やあフアン。元気?
フアン: やあケイゴ。元気だよ。ところで、今何時?
ケイゴ: 昼過ぎの三時だよ。(君は)ギリギリな人だな。
フアン: 僕は典型的なスペイン人だからね!
耳で実践内容が聞き取れます↑
語彙
スペイン語 | 日本語 | 英語 |
verbo ser | ser動詞、「~です。」 | be動詞 |
Por cierto | ところで、話は変わるけど、 | By the way |
tres | 三 | three |
muy | とても | very |
puntual | ギリギリ、ピッタリ、正確な | punctual |
eh | ですよね。だよね。だよな。 | eh |
español | スペイン人 | Spanish |
típico | 典型的な、代表的な | typical |
おさらいと豆知識
実践会話はかなり自然な会話にしてみました。スペイン語を極めるに当たって、書き言葉よりも、話し言葉の方が人間関係を築くに当たって必須になります。
この第8課で紹介したser動詞は初心者へ向けた序章に過ぎず、まだまだ奥が深いテーマになっています。
基本的に、僕の周りのスペイン人は走って来る、または急いで待ち合わせ場所にピッタリ着く人達が多いです。
僕ら日本人が考えるスペイン人は、時間にルーズで、シエスタ(昼間の休息時間)があると思われがちですが、自身の経験上、そのイメージはアンダルシア人や中南米人の性格に近いと思っています。今後のタイミング次第で、統計からスペイン人やその他のヨーロッパ人、中南米人の時間に関する考え方を配信するつもりです。
それでは、またお会いしましょう。
Adiooos, chao chaoooo!